製品： バンダイ HGUCシリーズ
サイズ： 1/144スケール
使用頻度：2022.02/06完成
「ギレン暗殺計画」の首都防衛大隊旗機ヴァイスローゼです。作品のクライマックスにてフィーリウスのガルバルディと激闘を繰り広げたランス・ガーフィールドの駆るグフカスタム。 HGUCグフカスタムは追加手首の必要すら全くないくらいに内容が充実していてケチのつけどころがないくらいなので、作例のアピールとしてはモノアイのクリアーレンズ化などのお約束工作をこなしたうえで、ザクより長いスパイクを延長工作する等、模型的には堅牢性を危うくするたぐいのデリケート化工作をする事をおこなっています。左肩にはもちろんヴァイスローゼのパーソナルマークも使用。これなくして防衛大隊旗機をつくったなどと語れないところです。
キット構成への工作点モノアイをHアイズ使用によりクリアーパーツ化。 レール部(黒)へドリル開口し、その穴の内側にはいるよう装着してあります。 成形色クリアーピンクのレンズ部品を蛍光ピンクで発色させ(裏面はシルバー)美透明接着剤にて接着。 頭部ブレードアンテナを鋭利化。前面側を薄く、先端を細く、後方下部のくびれ部が左右に丸みを持つよう、シャープというよりグラマラスな外観を狙って削り込んであります。左肩のスパイクショルダーの装甲外縁部のラインを溝彫り工作。 造形としてはキットのままでもモールドされていますがそれをさらに深く掘りなおしてあります。肩のスパイクアーマーのトゲを左右合計６本すべて延長鋭利化。 トゲの先端を切り落とした断面へランナーを接着し、完全に接着が硬化したのちにエンピツをナイフで削って尖らせていく要領にて鋭利に尖らせてあります。 完全に見栄え重視の工作なので触れると痛いくらいです。取り扱いにはご注意を。脚部スネ側面のモールドを溝彫り工作。 装甲パネル面を強調して見せたいのにスミ入れ定着させにくい造形をしているため、モールドされている線だけでなく四角い側面形状も形状を彫り起こしてあります。ヒートサーベルをもうひとつ追加。 劇中のサーベル二刀流再現のためのパーツ追加です。 もともとあるキットの純正サーベルとまったく同じ純正品。 手持ち資材にキープしてあったパーツの中にたまたまあったものを使用。 製品そのままだと先端が丸まっていてブザマなので二刀ともに鋭利に研いで尖らせてあります。 また、私のこれまでの出品作例にもあるようにメッキビーズ使用による細部ノズル追加工作とステンレス針を打ち込んでのピン打ちリベット追加工作もおこないました（彩り追加の工作）。
全体の基本的な製作は 各部接着を経ての合わせ目処理＆パーティングライン処理・サーフェーサー・ガイアカラーによる塗装（つや消しコート含む）。 ガンプラを完成製作させるスタンダードな工程でおこなっています。 スミ入れはタミヤのエナメル塗料流し込み。色はグレー系を中心に使用。 スミ入れ塗料が定着しにくい形状の部分などには0.05mmマーカーでのふき取り手法も使用しています。
塗装パターンは「ギレン暗殺計画」劇中色を基本とし、関節や指などのフレーム色をガンメタルとしたもの。 私のこれまでの出品作例のほとんどでフレーム色をガンメタ化するパターンの塗装をしていますが、いつもは完全に光沢表現にしているこれらのガンメタ部を 今回は半光沢での塗装にてまとめています。 色あいは純色グリーンを混ぜての緑がかったものを使用しています。
以下、カラーガイド(※比率の%は曖昧な感覚的数値です)ホワイト部 ホワイト90% ミディアムブルー5% ウルトラブルー5%   シャドー部にはミディアムブルーで暗くしたものを使用ブルー部  ミディアムブルー60%  ウィリアムブルー30% ウルトラブルー10%  シャドー部にはブラックで暗くしたものを使用ブラック部 ブラック80% ホワイト20%レッド部(バーニア内径)  焔朱(ほむらしゅ)100% 関節などのガンメタル部  シルバー60%  純色グリーン20%  ブラック20%フレーム色の銅色  プリズムマゼンダゴールド100%足の裏ゴールド部  スターブライトプラス100%
細部のマーキング類は主にハイキューパーツ製。RBコーションデカールを主体に使用。 シールドのナンバリング「00」はTRデカール。そのほかクラウドデカールの細部表記なども使用してあります。
胸部中央とシールドにあるジオン公国章(ホワイト)はバンダイ製水転写デカールから使用。自作品の水転写デカールも数種を使用。  クリアデカールにレーザープリンターで印刷したもので水ににじむ心配なく使用できるものです。 定着には強めな軟化剤(10秒もつけるとデカールが溶解するハードタイプ)を使用しています。1. 首都防衛大隊「SHELD OF ZEON(ジオンの盾)」エンブレム。 例によって単行本(「ジョニーライデンの帰還」巻頭)の掲載画稿データから抜粋したものを修正・編集して作成。 使用箇所は 右肩アーマー側面/左前腕ヒジの面/右脚スネ前面/シールド上部2.ヴァイスローゼの薔薇エンブレム「Weise Rose」。 これも「ジョニーライデンの帰還」掲載データを加工して使用。 使用箇所は左肩アーマーのほか、左脚側面にも極小サイズのものを使用しています。3..関節可動部警告表記・CAUTION・ローテーションハザードなどその他諸々のお約束デザイン。 市販品には無いデザインやカラーを使うため作ったもの。市販品デカールによる細部表記の使用パターンは、 ホワイトの面にはブラックまたはグレー、もしくはオレンジとのツートーンの書式で、 ブルーやブラックの暗い面にはホワイトでの書式のものを使用するようにしています。
機体各所にビーズ工作及びピン打ちによるメタル調細部ディテール工作もしてあります。ジオン系機体なのでゴールドメッキを多用。ですがヴァイスローゼが白いグフである事に重点を置き、ホワイト面にはシルバーメッキのものが大半を占めるように配置しています。サイズは2.0mmと1.5mm。ピン打ちリベット工作に使用しているのは有頭5号針(針の軸側0.6mm)です。針の太さとドリル開口穴のサイズをあわせ、接着なしにスナップフィットさせて固定しています
機体本体以外の付属品は
ヒートサーベル×2シールド三連装ガトリング砲  劇中では使用していませんがシールドを保持するジョイントとしての機能があるのでシールド装備に必須ですガトリングシールド  08小隊と戦ったノリス大佐機が使用したシールド連結型アタッチメント。「ギレン暗殺計画」ではまったく使用していませんがこれもきちんと完成させてあります。 ヒートロッド  敵機のマシンガンを破壊したりガルバルディの盾を落とすなど大活躍した武器。 リード線にて再現。右腕の射出部は穴の底にもうひとつ径の小さいリード線用の穴があるので スカスカにユルいと誤解しないよう注意。 収納状態とは差し替え仕様。手首バリエーションは  純正手首  サーベル持ち手(右）/ガトリングシールド持ち手(左)/握り拳（左右）/平手(右) の計５つホイルシール (未使用。 モノアイとガトリング砲の丸レンズのみのシールです)組立説明書
以上です。ランバラルやノリスなど能力の高いパイロットが乗る象徴的な陸戦機グフ。 その中でランス・ガーフィールド乗ったこの白いグフが一番カッコイイ ～と評する方々にこそどうぞ。どうぞ品定めくださいませ。