ふたつの双羊尊・Two Double-Ram Zun/両脇に羊の半身を象るかたちでこの作例は世界でも当館と大英博物館が所蔵する2例が確認されるだけです

商品説明
ふたつの双羊尊・Two Double-Ram Zun/両脇に羊の半身を象るかたちでこの作例は世界でも当館と大英博物館が所蔵する2例が確認されるだけです

2015年 46P 日英表記 カラー 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

双羊尊は、筒状の器の両脇に羊を表わした古代中国の彜器（いき＝神や祖先をまつる儀式に用いる器）。ふたつ双羊尊は似てはいるものの、全体のフォルムや羊の顔、毛並の表現方法など、よく観察すると差異も多い。おそらく紀元前13?11世紀に湖南省で制作されたと思われているが、今なお多くの謎を秘めている。

神仏に仕える霊獣たちを表わす仏教絵画、権威や吉祥の動物がテーマとなった水墨画や屏風絵、最後は茶会や日常生活の場に用いる品々を飾る動物たちも紹介し、全４章で動物モチーフを扱った絵画・工芸作品68件を紹介する。


神秘的で精緻な造形、そしてそれを可能にした高度な鋳造技術、 中国の青銅器は不思議な魅力に満ちあふれています。根津美術館の青銅器コレクションは、初代根津嘉一郎(1860~1940)が、心を傾けて蒐集し た作品群で、なかでも殷時代後期(紀元前13~11世紀)にさかのぼる饕餮文方?や双羊尊は中国古代青銅器の名品として知られ、なかでも双 は当館のマスコット的な存在として親しまれています。

樹祭祀に用いる舞器のうち、酒器の一種と考えられています 注目すべきは、両脇に羊の半身を象るかたちで、この作例は世界でも当館と大英博物館が所蔵する2例が確認されるだけです。銘文や整堀口 録のない双羊尊は多くの謎に包まれ、従来は、黄河が流れる河南省に を置いた殷王朝の、ほぼ同じ時期に製作されたものと考えられていました。 しかしながら、近年のめざましい青銅器研究は、これらが殷王朝とれ左 る時期の湖南省(揚子江中流域)で製作された可能性が高いことを明らか にしつつあり、さらに2作品の間にみられる造形性や製作技法の違いも注目 されるようになるなど、双羊尊の謎は少しずつ解明されつつあります。

2015年1月、根津美術館で開催される特別展「動物礼讃-大英博物館 の双羊尊がやって来た!」において、大英博物館と根津美術館の双羊尊を 初めて並べて展示する機会を得ることができ、これにあわせて、双羊尊に 関する現在までの研究成果と細部を撮影した図版からなる図録を刊行す る運びとなりました。

お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。

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